院長日記:2013年4月 アーカイブ

東洋はり医学会 大阪支部 平成25年4月例会

2013年4月28日 |

今日は東洋はり医学会大阪支部4月定例会でした。事情により、今回私は参加できませんでしたが3月同様、聴講生を交え熱気溢れる例会となったようです。

平成25年 4月28日(日) 午前9時30分~午後5時

9:30~10:00 各部事業報告・3分間スピーチ 
10:00~11:00 基礎講義・臨床講義. 第12章 四診法、3(切診・腹診)
11:00~11:30 治験研究発表・症例発表 「うつ病」
11:30~12:30 昼食
12:30~14:30  基本実技 基本脉診・基本刺鍼・経絡切診「陽明胃経」
14:30~16:15  臨床実技
16:15~16:30  片付け・整理・着座
16:30~16:55  実技纏め・質問、臨床質問
17:00 終講
 

問診(工技) (つづき その6)

2013年4月27日 |

今日は「食欲・味の変化」に関する問診の第3回目。食欲や味の変化に関連して、喉や口の渇きについて述べていきたいと思います。

問診(工技) (つづき その6)

(4)口渇

喉が渇いて湯水を飲みたがることを口渇といいます。一般に湯を飲みたがるものは陰証、水を飲みたがるものは陽証です。

口渇の有無は津液の病変と関係します。

①口渇のないのは健常者・寒証です。

②口渇して多飲するものは熱証です。

③口渇して飲みたいと思うが、飲むとすぐに吐き出してしまい、小便不利なものは痰飲でみられます。

④口渇はあるが、口を潤すと気持ちがよく飲みたくないもの(口乾)は瘀血でみられます。

⑤口渇してよく飲むが、これ以上に小便の量が多い場合は消渇といいます。消渇とは、口渇が強く、水をよく飲み、多尿で、食べても肥らない状態をいい、糖尿病などに当たります。

経絡の病では、口が渇くのは大腸経、舌が渇くのは腎経、喉が渇くのは腎経・肝経・心経、喉が渇いて湯水を飲みたがるのは心経の病証です。

問診(工技) (つづき その5)

2013年4月26日 |

今日は昨日に引き続き「食欲・味の変化」に関する問診について述べていきたいと思います。今日は「味の変化」についてです。

問診(工技) (つづき その5)

(2)口味

口味とは、口の中の異常な味覚をいいます。

①食べても味のわからないものを口淡といい、脾胃気虚でみられます。

②口の中が苦いことを口苦といい、熱証、特に肝・胆の熱証でみられます。

③口の中が甘いのは脾の病です。

④口の中が塩辛いのは腎の病です。

(3)五味

五味(酸・苦・甘・辛・鹹)を均等に摂取するころが健康の秘訣です。偏食は五味の偏りを起こし、該当する臓腑の病を来します。また、一定の味がわからないのも関係する臓腑の病と考えます。

 

問診(工技) (つづき その4)

2013年4月25日 |

今日から3回にわたって「食欲・味の変化」に関する問診について述べていきたいと思います。今日は「食欲」についてです。

問診(工技) (つづき その4)

3.食欲・味の変化

(1)食欲

一般に食欲があれば表証、なければ裏証です。また、熱がはなはだしいときや熱が裏にあるときは食欲がありません。

①食欲不振・・・脾胃気虚(虚証)では顔色が悪く、倦怠感などを伴います。湿邪による運化機能の障害(実証)による場合は、胸悶・腹脹などを伴います。瘀血証では腹が脹っている食欲がないことが多いです。

②厭食(悪食)・・・食物を嫌ったり食物の臭いを嗅ぐのもいやがることで、少食(食滞)・妊娠などでみられます。

③消穀善飢・・・食欲が旺盛で、食後すぐに空腹感が起こることで、胃熱証でみられます。

④空腹感は起こるが、食欲がないのは胃陰の不足、腎経の病でみられます。

問診(工技) (つづき その3)

2013年4月22日 |

今日は「発汗」に関する問診について述べていきたいと思います。

問診(工技) (つづき その3) 

2.発汗

汗は陽気の働きによって津液が浄化されて、体表に排泄されたものです。一般に無汗は表実証であり、有汗は表虚証です。

発汗異常としては、次のようなものがあります。

①自汗・・・発熱や厚着、体を動かすこともしないのに、いつも汗が出るもので、陽虚・気虚でみられます。

②盗汗・・・寝汗のことで、陰虚でみられます。陰虚では陽が亢ぶり、津液が浄化して汗が出ます。

③大汗・・・汗が多量に出ることで、裏熱が強いときに起こりやすいです。

④頭汗・・・頸部よりも上だけに汗が出ることをいい、上焦の邪熱・少陽病などでみられます。

経絡の病では発汗は主に三焦経の病証であるが、時々悪寒発熱し発汗するのは胆経、温度が上がると汗をかきやすいのは胃経の病証です。

 

穀雨

2013年4月20日 |

今日は二十四節気の第6、「穀雨」です。「穀雨」とは、穀物の成長を助ける雨のことです。「暦便覧』には「春雨降りて百穀を生化すればなり」と記されています。「雨が降って百穀を潤す」という意味からきている言葉で、この時期はやわらかく温かい春雨が降る日が多くなります。穀雨の終わりごろ(立夏直前)に八十八夜があります。

穀物が生長するために必要な雨、言いかえれば、私たちが生きていくためにも必要な恵みの雨でもあるのですね。しかしながら、しとしとと降り続く雨にはどうしても気が重くなりがちですね。

この時期、体調が芳しくないと感じておられる皆さん!「鍼誠堂 鍼灸二宮」の経絡治療は 
全身のバランスを整えることで、身体が元来備えている生命力、自然治癒力を強化する伝統的鍼灸治療法です。全身のコンディションが整うことで、来院されるきっかけとなった主な症状だけでなく、その他の様々な症状も改善していきます。
  

 

 

 

 


問診(工技) (つづき その2)

2013年4月19日 |

今日も前回に引き続き「寒熱」に関する問診について述べていきたいと思います。なかでも特に「熱」について詳しく述べていきます。

問診(工技) (つづき その2)

1.寒熱

(2)熱

東洋医学でいう発熱は、実際に体温が正常値よりも高いというだけでなく、患者が自覚的に感じる熱感をも含めていいます。

発熱はその原因により、外感発熱内傷発熱に分けられます。

外感発熱は、外邪が侵入し正気と争うことによって発するもので、主に実証です。これをさらに3つに分けます。

①発熱・・・咳、鼻づまり、悪風などの症状があるもの

②半表半裏熱・・・往来寒熱、胸脇苦満、嘔吐、口が苦い、咽が渇くなどの症状があるもの

③裏熱・・・不快感を感じさせるような熱で、便秘や臭い下痢などの症状があるもの

内傷発熱は、陰陽の失調による陰虚証で起こります。

虚実の面からみると、熱が高く脈に力があり、口・舌は乾燥し、大便が硬いような場合は実熱、脈に力がなく、呼吸は弱く、筋は柔らかくやせているような場合は虚熱です。

この他、熱の型には次のようなものがあります。

①悪熱・・・身体に耐え難い苦しみを伴うような熱で、温かいものや熱いものを嫌います。裏熱です。

②壮熱・・・高熱が続き、悪熱して悪寒のないもので、裏熱です。

③煩熱・・・煩わしい熱感で、実際に熱は上がっていないが、手掌や足底がほてるもので、虚熱でみられます。胸中に熱感があり、手足がほてるものを五心煩熱といいます。

④潮熱・・・潮が満ちてくるように毎日一定時間になると発熱するものをいいます。このうち、午後3時から5時ごろに起こるものを日晡潮熱といい、肺虚証でみられます。また、夜間の潮熱は陰虚証でみられすま。

⑤微熱・・・熱が裏に隠れ、体表にほとんど現れないものをいいます。

⑥身熱・・・全身的な発熱で、悪寒・悪風や発汗は伴わないものをいいます。

⑦往来寒熱(寒熱往来)・・・寒気と発熱とを繰り返すことをいい、少陽病・半表半裏証でみられます。

部分的な熱感は、その部位と経絡の走行との関係を検討する必要があります。例えば、手掌がほてるのは肺経・心経・心包経、足底がほてるのは腎経、足部の外側がほてるのは胆経の病証です。

 

 

問診(工技)

2013年4月17日 |

今日から数回にわたって問診について述べていきたいと思います。「鍼誠堂 鍼灸二宮」の経絡治療では、患者様の訴えをうかがい、その一つ一つがどの経絡の変動によるものかを弁別し診断のための手がかりにしていきます。今一番辛い症状だけでなく他に気になっていることがあれば遠慮なくおっしゃってください。

問診(工技)

問診は患者に質問し、その訴えを聞き取ることで診察する方法です。

問診に当たっては、現在の症状・現在までの症状の変化や受けた治療・過去に罹った病気・家族や血縁者の健康状態などを尋ねます。また、患者の訴えた症状と関連する事柄についても詳しく尋ねるようにします。

以下問診の対象となる主な症状について述べます。

1.寒熱

(1)寒

風に当たらなくても寒さを感じ、寒気がして暖かくしても治らないものを悪寒といいます。寒がるが暖かくすれば治るものを畏寒といいます。陽虚による虚寒証・寒邪による実寒証でみられます。

また、風に当たったり外気に触れたりすることを嫌い、風にあたると寒さを感じるが風に当たらなければ寒さを感じないものを悪風(畏風)といい、表証の症状です。

経絡の病では、時々悪寒し発熱するのは胆経、激しい悪寒がするおは胃経の病証です。

 

聞診(聖技) (つづき その3)

2013年4月15日 |

今日も前回に引き続き「聞診」について述べていきたいと思います。「聞く」診察法ではありますが、「臭い」に関しても診察をするというのは特徴的ですね。

聞診(聖技) (つづき その3)

3.その他の音

おくびを噯気といい、脾経の病・脾胃の病でみられます。

胃部を殴打したり動揺したりしたときにピチャピチャと聞こえる音を振水音といい、胃内停水で聞かれます。腹部でゴロゴロと聞こえることを腹中雷鳴といい、胃経の病、腸の寒証などでみられます。

4.体臭・口臭など

体臭・口臭・帯下・大小便などの臭いは五香(臊・焦・香・腥・腐)により五臓の病を判定します。

一般に悪臭のするものは実証・熱証、生臭いものは虚証・寒証です。

聞診(聖技) (つづき その2)

2013年4月12日 |

今日は引き続き「聞診」について述べていきたいと思います、鍼誠堂 鍼灸二宮では呼吸の状態についても注意深く観察し診断の手がかりにしていきます。

聞診(聖技) (つづき その2)

2.呼吸の状態

呼吸が短く、多い息切れを短気といい、痰飲・気滞などの実証、慢性病による虚証で起こります。呼吸が静かで、浅く弱いものを少気といい、虚証の症状です。

一般にいう咳のうち、痰ががなくて音のあるものを咳(乾咳)、痰があって音のないものを嗽(湿咳)、痰と音の両方あるものを咳嗽といいます。肺経・腎経の病、肝・肺・腎などの病でみられます。

呼吸が速く、口を開けて肩で息をし、胸がゼイゼイいうような呼吸困難の状態を喘(喘息)といい、水毒、風邪、寒邪により肺が侵されて起こります。虚証、実証いずれにも見られます。また、ゼイゼイ・ヒューヒューと聞こえる音を喘鳴、呼吸困難に喘鳴・咳嗽を伴うものを喘咳(喘息)といいます。喘鳴は肺・喘息は肝・心・肺・腎などの病でみられます。

くしゃみのことを噴嚔(ふんてい)といい、肺気が鼻に上昇して起こります。

この他、しゃっくりを吃逆(そつぎゃく)(噦・えつ)といい、胃の気の上逆により起こります。また、ため息を太息(嘆息)といい、肝・胆の病、胆経の病でみられます。あくびのことを欠(呵欠)といい、労倦の際にみられます。

呼吸が弱弱しく口数が少ないのは脾、起坐呼吸は肺の病でみられます。

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