院長日記:2013年2月 アーカイブ

2月最終日

2013年2月28日 |

昨日からイイ天気が続いている大阪です。気温も14℃くらいあるみたいで、「鍼誠堂 鍼灸二宮」から目と鼻の先の扇町公園での散歩も苦痛なくできます。平日の昼間なのでそれほど多くはありませんが陽気を求めて人出もちらほら見られます。

このままいっきに春到来かと思いきや、予報によるとこの暖かさも残念ながら明日までだとか・・・土日はまた寒さが戻ってきてしまうそうです。「暑さ、寒さも彼岸まで」と言われるように本格的な春到来まではもう少しかかるようですね。

今日のようにここまで暖かいと着るものにも困りますね。いつもの冬支度で外を歩いていると汗ばんできてしまいます。でも、少し風が吹くとやっぱり冷たさを感じずにはいられません。きっと日没後はそれなりに気温が下がるだろうし・・・やはり、季節の変わり目は体調を崩しやすいですね。皆さん、油断しないで気温に応じて着るものの調節をしたり、もし汗ばんでしまったら、下着等こまめに着替えをしたりして何とかこの不安定な時候を乗り切ってくださいね。

花粉も飛び始めだしましたし、最近ではPM2.5という有害物質が基準値を超えて飛散して問題になっているようです。こんな時に備えて免疫力、自然治癒力を日ごろから強化しておくということはとても重要なことになってくるのではないかと思います。「鍼誠堂 鍼灸二宮」は、東洋医学来の伝統鍼灸術「経絡治療」を通して皆さんの免疫力、自然治癒力強化のお手伝いをさせていただきます。

八綱の病証(表裏)

2013年2月27日 |

今日は、八綱の病証のうちの「表裏の病証」について述べていきたいと思います。

4.表裏の病証

表裏は病が存在する位置(病位)を現す概念であります。病が体表の浅い部分にあるものを表証、体内の深部にあるものを裏証、表と裏の間にあるものを半表半裏証といいます。具体的には表は皮膚や肌肉を指し、半表半裏は横隔膜に隣接する部を指し、裏は腸管およびこの隣接部・骨髄を指します。

表証は外感病の初期、つまり外邪を感受することによって発症します。裏証は外邪が体内の深部に侵入した場合または内因や不内外因によって起こる場合(内傷病としての裏証)があり、いずれも臓腑の機能失調を伴っています。

表証・半表半裏証・裏証の代表的な症状は次のとおりです。

表証・・・頭痛・頸肩背部のこり・悪寒・悪風・発熱・鼻がぐずぐずいう・のぼせ・関節痛・手足の冷え・脈は浮

半表半裏証・・・めまい・咽の渇き・胸脇苦満往来寒熱口苦脈は弦

裏証・・・悪熱・腹痛・腹満・嘔吐・下痢または便秘・小便が多いまたは少ない・血尿・脈は沈

なお、表・裏の二つの角度から症状を捉えるときには、表証を除外できたものはすべて裏証とみなします。

八綱の病証(寒熱)

2013年2月26日 |

今日は八綱の病証のうちの「寒熱の病証」について述べていきたいと思います。

3.寒熱の病証

寒熱は病気の性質を現す概念であり、陰陽の平衡が乱れて起こるものです。陰陽を狭い意味で捉えると寒熱となります。

寒証には自覚的に冷えを感じるものと他覚的に冷たくなっているものとがあります。またその原因により、寒邪の侵襲による場合(実証性の寒証=実寒)陽気の不足(陽虚)による場合(虚証性の寒証=虚寒)とがあります。寒邪の侵襲によるものは、普通外感病の初期にみられますが、直接裏に入って臓腑を侵襲することもあります(寒邪直中)。

熱証にも自覚的に熱を感じるものと他覚的に熱くなっているものとがあります。またその原因により、熱邪の侵襲による場合(実証性の熱証=実熱)陰気の不足(陰虚)による場合(虚証性の熱証=虚熱)とがあります。

具体的な症状は次のとおりです。

寒証・・・顔色は青白い手足や体幹は冷たい。寒さを訴え温かくすることを好む。飲食物も温かいものを好む。唾液は清澄で多い。小便は透明で回数が多い。腹が冷えて下痢しやすい脈は遅、舌質は淡となります。

熱証・・・顔色は赤い手足や体幹は温かい。暑さや熱っぽさを訴え、咽が渇き冷たい飲食物を好む。唾液は少ない。小便は色が濃く少ない。便秘しやすい脈は数、舌質は紅となります。

なお、陰陽の虚実による寒・熱には次のものがあります。

①陰虚・・・内熱

②陽虚・・・外寒

③陰実・・・内寒

④陽実・・・外熱

 

八綱の病証(陰虚・陽虚)

2013年2月25日 |

今日は八綱の病証における「陰虚・陽虚」について述べていきたいと思います。

陰虚とは、体の陰液が不足している病的状態をいいます。口の乾燥・咽頭の乾き・五心煩熱・盗汗・舌質紅・脈細数などの症状を現します。陰虚証は五臓すべてに出現する可能性があります。腎が絡む二つの臓の陰虚も起こることがあります。

陽虚とは、体内の陽気が虚して温煦機能・推動機能・気化機能などが低下している病的状態をいいます。気虚証が進行して起こります。寒がり・四肢の冷え・精神状態の萎縮・舌質淡などがみられ、冷えの症状が現れます。陽虚を起こしやすい臓腑は心・脾・肺・腎であります。

 

八綱の病証(虚実)

2013年2月24日 |

今日は八綱の病証のうちの「虚実の病証」について述べていきたいと思います。

2.虚実の病証

虚実は質量の過不足を対象とした概念であります。すなわち、虚とは「むなしい」、「うつろな」の意味で、あるべきものがない空虚な状態を意味し、実とは「満ちる」、「満たす」の意味で、ものがいっぱい詰まっている充実した状態を意味します。

医学的には病における正邪の盛衰を示しており、虚は生体機能が減退した状態・生理的物質が不足した状態、つまり正気が衰えた状態を指し、実は疾病に対する過剰な生体反応・生理的物質および非生理的物質の過剰な状態を指すものであります。

虚証の多くは内傷病にみられますが、外邪の侵襲によって正気が損傷されたときにも起こります。疾病の後期や慢性病などでみられ、邪気に対する抵抗力も衰えているので、激しい反応はみられません。

実証は外邪による外感病の初期・中期あるいは病的産物(気滞・瘀血・痰飲など)の蓄積によって起こります。邪気に対する抵抗力も盛んであり、激しい反応がみられます。

具体的には次のような症状を表します。

虚証・・・呼吸や語勢が弱い。自汗・下痢・小便頻数。筋肉の弾力性がない。痛む部を按じると軽快する(喜按)。胃腸が弱くやせている。無力的体質の傾向がみられる。

実証・・・呼吸や語勢が強い。無汗・便秘・小便の回数が少ない。筋肉の弾力性がある、痛む部を按じると憎悪する(拒按)。胃腸が丈夫で肥満している。生命力は旺盛である。

八綱の病証(陰陽)

2013年2月23日 |

今日は八綱の病証のうちで「陰陽の病証」について述べていきたいと思います。

1.陰陽の病証

陰陽に関しては以前、陰陽五行論について述べたように、事物の性質を二つの角度から捉える概念であります。疾病においても陰は静的・消極的な傾向つまり生体機能の衰えた状態をいい、陽は動的・積極的な傾向つまり生体機能が亢進した状態をいいます。

陰陽は八綱のうちでも最も基本となるものであり、八綱の総綱とされています。虚・寒・裏は陰の範疇に、実・熱・表は陽の範疇に含まれます。

陰証・陽証の典型的な症状をあげると次のとおりです。

陰証・・・顔色は青白い。声が小さく元気がない。体力がなくやせている。精神は沈滞傾向である。尿は多く、下痢しやすい。激しい痛みはない。手足を縮める。悪寒や冷えを訴える。身体を温めるのを好む。脈は沈で力がなく遅い

陽証・・・顔色は赤い。声が大きく元気があり、肥満傾向である。精神的には躁傾向となる。尿は少なく、便秘しやすい。痛みが激しく、痛むところが動く。手足を伸ばす。体は温かく体を冷やすことを好む。脈は浮で力があり速い

八綱の病証

2013年2月22日 |

今日から数日間、「八綱の病証」について述べていきたいと思います。私も経絡治療をすすめていく際、この八綱を意識しながら診察をし、治療をすすめていく上での参考となる情報としています。

八綱の病証

八綱とは、陰陽・虚実・寒熱・表裏の8つをいい、病を認識する上で基本となるものです。この相対する4種類の概念によって病を診察し、治療方針を示していくことを八綱弁証といいます。

八綱の概要は次の通りです。

虚実・・・病の勢い・抵抗力。正邪の盛衰(病勢)

寒熱・・・病の性質・状態(病性)

表裏・・・病の位置・深浅(病位)

陰陽・・・病証の総括(八綱の総綱)

なお、正邪の盛衰と病の性質を合わせて病情といいます。

 

病症論 証

2013年2月21日 |

以前、「気・血・津液の病証」について述べました。今日からは、「病理・病証論」の総論的な部分に関して述べていきたいと思います。

証とは、東洋医学的な診察法によって導き出された治療法の適応条件として認識された病像をいいます。これは、患者の体質、病に対する抵抗力、病因、病邪の位置、病の時期、症状など、病の全体像を示すものであり、かつ治療方針を指し示すものでもあります。(陰虚陽実証・肝虚証・肺実証・葛根湯の証など)。

しかし、証という概念の中には、単に症状を意味することや、一定の診察法によって得られた特定の症状を意味することも含まれています。(脈証・腹証・舌証など)。

病因論 三毒説

2013年2月20日 |

今日は、昨日まで述べてきた宋時代の陳言(12世紀)による「三因極一病証方論」で提唱された内因・外因・不内外因という病因論とは異なる病因論「三毒説」について述べていきたいと思います。

三毒説は湯本求真(1876~1941)によって提唱された病因論です。これは、江戸時代の古方派の医家が提唱した気血水の病因論から発展させたもので、目にみえなく、また説明しにくい気を保留し、血の滞り(瘀血)を血毒、水の滞りを水毒としこれに飲食物が毒作用となる食毒を加えたものです。

血毒(瘀血)とは、月経障害・打撲・熱性病による溶血などによって生じた非生理的な血液を意味します。

水毒とは、体内の水分の代謝障害により偏在を来した水や、病的滲出液、異常な分泌液などをいいます。

食毒とは、飲食物や大便が消化管内に停滞し宿便となって自家中毒を起こすものです。すなわち、宿便の腐敗・発酵によって生じた有毒な物質が腸壁から吸収されてさまざまな症状を起こします。

不内外因

2013年2月19日 |

2月初旬より、病の原因すなわち「すなわち「病因」について述べてきました。今日は病因の第3番目「不内外因」について述べていきたいと思います。   

3.不内外因

不内外因とは内因・外因どちらにも属さない病因で、不内不外ともいわれます。飲食の不摂生や心身の過労(飲食労倦)・性生活の不摂生(房時過多)・不規則な生活・不適当な住居環境・外傷・虫さされ・虫や獣の毒などさまざまなものが含まれます。

次に不内外因の主なものについて、簡単に説明していきます。

(1)飲食

暴飲・暴食は脾胃の病を起こし、運化機能を損ねます。また、飲食が不足すれば、抵抗力がなくなりさまざまな疾病を引き起こします。五味の偏食により該当する臓腑がきうつけられます。

(2)労倦

疲労は脾気を損傷し、気力を減退させ気虚を引き起こします。五労は五臓の病を引き起こす原因となります。

(3)房時

性生活(房時)の不摂生は、腎気を損ね腎虚を引き起こします。

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