院長日記:2013年1月 アーカイブ

臓腑病証 その15 大腸

2013年1月31日 |

今日は、大腸の病証について述べていきたいと思います。

大腸の病証

大腸の主な生理機能は、糟粕を伝導し大便を形成することです。

従って、大腸の病では排便異常が現れます。主な症状は腹鳴・下痢・便秘などです。

 

「便秘と下痢」、一見逆のように思える症状ですが、いずれも大腸が関与していることが多いようです。証を立てる際、治療をすすめていく際には、虚実の判定、その他の症状についても注意深く検討していくことが重要だと思います。

 

 

臓腑病証 その14 小腸

2013年1月30日 |

今日は、小腸の病の主な症状、代表的な病証について述べていきたいと思います。

小腸の病証

(1)主な症状

小腸の生理機能の主なものは、水穀の受盛と消化・清濁の分別です。従って、小腸の病では下腹部を中心とした消化器症状が現れます。

小腸の病の主な症状は次のとおりです。

下腹部痛・食後の腹脹・下痢

(2)代表的な病証

①虚寒証・・・食後の腹脹・下痢・腹鳴・腹部喜按などがみられます。

②実熱証・・・心煩・口渇・小便が赤くなったり濁ったりするなどがみられます。

 

臓腑病証 その13 胃

2013年1月29日 |

今日は、胃の病の主な症状、代表的な病証について述べていきたいと思います。

胃の病証

(1)主な症状

胃の主な生理機能は、水穀の受納・腐熟を主ることです。従って、胃の病では上腹部を中心とした消化器症状が現れます。

胃の病の主な症状は次のとおりです。

上腹部痛・食欲の異常・噯気・嘔吐・吃逆・呑酸(胃酸が上がってきて咽で酸っぱい感じがすること)

(2)代表的な病証

胃寒・・・これには寒邪の侵襲による実寒証胃陽虚による虚寒証とがあります。前者では上腹部の冷痛腹部拒按、後者では上腹部の鈍痛腹部喜按が主な症状です。

胃熱・・・これには寒邪や精神的抑うつ、熱いものや脂っこいもの・辛いものの食べ過ぎによる実熱証と、胃陰虚による虚熱証とがあります。前者では上腹部の灼熱痛・腹部拒按・食欲亢進・食後すぐに空腹感を感じる(消穀善飢)、後者では上腹部の陰痛・空腹感はあるがあまり食べられない・嘈雑(胃部の空腹感とも痛みともつかない不快感)・口や咽の渇き・便秘などが主な症状です。

食滞(傷食・食積)・・・飲食物が胃に滞って起こる病証です。主な症状は胃脘部の脹悶感・疼痛・噯気・嘔吐・呑酸・食を嫌うなどです。

臓腑病証 その12 胆

2013年1月28日 |

今までは、臓の病の主な症状、代表的な病証について述べてきました。今日からは、腑の病の主な症状、代表的な病証について述べていきます。今日は「胆の病証」についてです。

 

胆の病証

胆の主な生理機能は、胆汁(清汁)を蔵すること、決断力や勇気を主ることです。従って、胆の病では次のような症状が現れます。

口苦・悪心・嘔吐・黄疸・ため息・不眠・不安感・少しのことに驚きやすくなる等です。

東洋はり医学会 大阪支部 平成25年1月例会

2013年1月27日 |

今日は、今年最初の東洋はり医学会大阪支部の定例会でした。午前中は総会があり平成24年の大阪支部での活動報告、平成25年の活動計画の提案、話し合い等が行われました。そして、去年に引き続き今年の年間研究テーマは「切診技術の更なる向上・充実」に決まりました。経絡治療をすすめていく上で、望診、聞診、問診、切診の四診法は非常に重要です。なかでもとりわけ、切診は「脈診流経絡治療」とよばれる東洋はり医学会の経絡治療においては、その技術の向上・充実は大いにのぞまれるところです。今まで学んできた技術や知識をもとに、今年一年は特に切診技術の向上・充実に重点をおいて大阪支部での活動をすすめていきたいと思っています。

また、東洋はり医学会大阪支部での活動をもとに、「鍼誠堂 鍼灸二宮」での臨床にも役立てていきたいと思っています。

 

平成25年1月27日 東洋はり医学会大阪支部1月例会スケジュール

 9時30分から 3分間スピーチ
10時から12時 総会
12時から13時 昼食
13時から14時 総会つづき
14時から 実技(脈診、基本刺鍼、小里方式等)質問
16時30分から 実技纏め、質疑応答等
17時終講
 

臓腑病証 その11 腎(つづき)

2013年1月26日 |

今日は「腎の代表的な病証」について述べていきたいと思います。

腎の病証(つづき)

(2)代表的な病証

腎精の不足・・・腎精の不足により発育の遅れ・生殖機能障害・老化が早まるなどの現象を呈する病証です。主な症状は、発育の遅れ性欲減退・不妊症・閉経・脱毛・耳鳴り・難聴・健忘・早老化・足に力が入らないなどです。

腎陰虚・・・腎の陰液が不足した病証です。主な症状は、腰や膝の軟弱化・めまい・耳鳴り・月経量の減少・閉経・五心煩熱・盗汗などです。

腎気虚・・・腎気の不足により機能が低下した病証です。これには腎の固摂作用が低下した腎気不固と、腎の納気作用が低下した腎不納気があります。主な症状は、腎気不固では遺精・早漏・頻尿・遺尿・流産しやすい・帯下など、腎不納気では喘息・呼吸困難・息切れなどです。

腎陽虚・・・腎の陽気が不足し、温煦機能や気化機能が低下した病証です。主な症状は、腰や膝の軟弱化と冷え四肢の冷え寒がり・陽萎(インポテンス)・不妊症などです。

臓腑病証 その10 腎

2013年1月25日 |

今日は腎の病の主な症状について述べていきます。

腎の病証

(1)主な症状

腎の主な生理機能は、蔵精を主ること、水液代謝を主ること、生殖・成長・発育を主ること、納気を主ることです。従って、腎の病では成長・発育の遅れ、生殖機能の低下、水液代謝の異常、呼吸困難などが現れます。また、関連する耳・骨・髄・髪などの異常も起こります。

 

腎の病の主な症状は次のとおりです。

発育の遅れ・活動低下・抵抗力低下・早老化・性欲減退・陽萎(インポテンス)・遺精・早漏・不妊症・流産・帯下・月経量の減少・閉経・浮腫・下痢・遺尿・頻尿・尿閉・腰痛・腰や膝の軟弱化・喘息・呼吸困難・歯や骨が弱くなる・脱毛・白髪・耳鳴・難聴

臓腑病証 その9 肺(つづき)

2013年1月24日 |

今日は、昨日に引き続き「肺の病証」について述べていきます。その中でも「肺の代表的な病証」について述べます。

肺の病証(つづき)

(2)代表的な病証

肺の宣発・粛降の失調・・・主な症状は、咳嗽・噴嚔・鼻閉・無感・痰・浮腫などです。

肺気虚・・・肺気の不足により機能が減退した病証です。主な症状は、無力な咳嗽または喘息、少気(浅い呼吸)、声に力がない・倦怠感・自汗・感冒に罹りやすいなどです。

肺陰虚・・・肺の陰液が損傷し、虚熱が起こり、そのために肺の粛降機能が失調して起こる病証です。主な症状は、空咳またはむせかえるような咳・口や咽頭の乾き・痰は粘っこく量は少ない・午後の潮熱・五心煩熱・盗汗などです。

 

臓腑病証 その8 肺

2013年1月23日 |

今日は肺の病の主なます。病証について述べていきたいと思います。

肺の病証

(1)主な症状

肺の主な生理機能は、呼吸を主り気を主ること、宣発・粛降を主ること、通調水道を主ること、気血の巡りを調節することなどです。従って、肺の病では呼吸の異常、気血や津液の循環や代謝の異常が現れます。また、関連する鼻・皮毛などの異常も起こります。

 

肺の病証の主な症状は次のとおりです。

咳嗽・喘息・胸痛・痰の停滞・少気・短気・発声の異常・鼻の異常(鼻水・鼻づまり)・無汗・自汗・浮腫・皮膚のかさつきや湿疹

臓腑病証 その7 脾(つづき)

2013年1月22日 |

昨日に引き続き、今日も「脾の病証」について述べていきます。今日は「脾の代表的な病証」について述べていきたいと思います。

脾の病証

(2)代表的な病証

脾気虚・・・脾気の不足により脾の機能失調を起こす病証です。主な症状は食欲不振・泥状便・食後の膨満感・消化不良・倦怠感・肌肉のやせ・内臓下垂・血便・崩漏などです。

脾陽虚・・・脾の陽気不足による虚寒病証です。主な症状は、食欲不振・腹痛・喜温・喜按・下痢・畏寒・腹部や四肢の冷えなどです。

脾陰虚・・・脾の血や津液が不足して起こる病証です。主な症状は、食欲不振・食後の腹部膨満感・消痩・無力感・舌質紅などです。

脾胃湿熱・・・脾胃に湿が滞り化熱して起こる病証です。脂っこいものや熱いものの摂り過ぎでも起こります。主な症状は、腹部のつかえ・膨満感・隠痛(我慢のできる持続的な鈍痛)・厭食(臭いを嫌う)・口苦・口が粘る・四肢が重だるいなどです。

脾胃の昇降失調・・・脾と胃の昇降バランスが失調した病証です。主な症状は、心下痞(みぞおちが自覚的につかえた感じ)・悪心・嘔吐・噯気・腹鳴・下痢などです。

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